2020年07月16日

宅建士試験過去問 権利関係 借家権 2−51 平成21年

A所有の甲建物につき、Bが一時使用目的ではなく、賃料月額10万円で賃貸借契約を締結する場合と、Cが適当な家屋に移るまでの一時的な居住を目的として、無償で使用貸借契約を締結する場合に関する次の記述のうち、民法及び借地借家法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。



1、BがAに無断で甲建物を転貸しても、Aに対する背信的行為と認めるに足らない特段の事情がある時は、Aは賃貸借契約を解除できないのに対し、CがAに無断で甲建物を転貸した場合は、Aは使用貸借契約を解除できる。

2、期間の定めがない場合、AはBに対して、正当な事由がある時に限り、解約を申し入れることができるのに対し、返還期限の定めがない場合は、AはCに対していつでも返還を請求できる。

3、Aが甲建物をDに売却した場合、甲建物の引き渡しを受けて、甲建物で居住しているBは、Dに対して、賃借権を主張することができるのに対し、Cは甲建物の引き渡しを受けて、甲建物に居住していても、Dに対して使用貸借を主張することかできない。

4、Bが死亡しても賃貸借契約は、終了せず、賃借権はBの相続人に相続されるのに対し、Cが死亡すると、使用貸借契約は終了するので、使用借権はCの相続人に相続されない。







胡桃「これは、借地借家法の規定と民法の規定を横断的に問う内容だわね」

建太郎「うん。そうだな。しかし……、どの選択肢も正しいように見えるんだけど?」

胡桃「条文をしっかり読み込んでいないと解けないわ。パッと見て正誤を判断できないとすれば勉強不足よ。もう一度、テキストを読み直しなさいよね」

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posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 19:45| 宅建士試験過去問

2020年07月15日

改10016 宅建士試験過去問 権利関係



★今日の過去問★

A所有の甲土地につき、AとBとの間で売買契約が締結された。
BがEに甲土地を転売した後に、AがBの強迫を理由にAB間の売買契約を取り消した場合には、EがBによる脅迫につき、知らなかった時でも、AはEから甲土地を取り戻すことができる。


胡桃「正しいか間違っているか考えてみてね。10秒で。よーいどん!」

建太郎「おう」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……


胡桃「10秒経過。分かったわね」
建太郎「強迫を受けたことによる取消は、善意の第三者にも対抗できるという話だよな。第九十六条3項の反対解釈。つまり、第九十六条3項は、詐欺による意思表示の取消しについてのみ規定していて、強迫の場合は規定していない。それに、強迫された場合の表意者は、詐欺による表意者よりも強く保護されるべきだよな」
胡桃「その通りね」

民法
(詐欺又は強迫)
第九十六条 詐欺又は強迫による意思表示は、取り消すことができる。
2 相手方に対する意思表示について第三者が詐欺を行った場合においては、相手方がその事実を知り、又は知ることができたときに限り、その意思表示を取り消すことができる。
3 前二項の規定による詐欺による意思表示の取消しは、善意でかつ過失がない第三者に対抗することができない。



宅建士試験の合否は過去問以外の問題をどれだけ解いたかで決まる!


□ 過去問だけでは合格できない

宅建士試験では、過去問を制覇すれば、本試験でも6割の得点は固いでしょう。
しかし、宅建士試験に合格するためには、最低でも7割以上の得点が必要で、確実に合格したければ、8割は得点できるようにしたいところです。
過去問だけでは補いきれない1割から2割については、資格スクールの模擬試験を片っ端から受けること、テキストを繰り返し読むことによって、カバーできます。

しかし、資格スクールの模擬試験を片っ端から受けるのは、費用が掛かりますし、本試験間際になってから、駆け足で開催されることが多く、普段からじっくり勉強できないですよね。
テキストを繰り返し読むことでも、過去問の穴を埋めることもできますが、やはり、テキストを読んでいるだけ(インプット)だけでは、完璧ではなく、実際に問題を解く(アウトプット)ことも必須です。

最近の試験では、単に暗記していれば解ける問題は少なく、暗記した条文、判例をもとに事例問題を解く形の出題が増えています。
公式を覚えるだけでなく、問題演習が必須の数学に似ているといえます。

すると、どれだけたくさんの問題を解いたかによって宅建士試験の合否が決まるといっても過言ではありません。

そして、過去問は、受験生なら誰でも解いています。
そこから一歩抜け出て合格をつかむためには、過去問以外の問題をどれだけ解いたかが、ポイントになるのです。




宅建士試験肢別100問ドリル オリジナル問題集 権利関係編 1 暗記カード式法律問題集

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□ 本シリーズの特長

過去問よりも少しレベルが高めの問題を掲載しています。

すべての問題に詳細な解説を付して、何を覚えるべきなのか、注目すべきポイントを明確に示しています。

解説をしっかりお読みいただくことによって、過去問+αのαの知識を総整理することができます。

さらに、肢別形式になっていることも特長です。
スマホ等で隙間時間にチェックするのに最適な文章量なので、暗記カード的にご利用いただくこともできます。
posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 19:40| メルマガ掲載問題

宅建士試験過去問 権利関係 借地権 2−50 平成28年

Aが居住用の甲建物を所有する目的で、期間30年と定めて、Bから乙土地を賃借した場合に関する次の記述のうち、借地借家法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。なお、Aは借地権登記を備えてないものとする。



1、Aが甲建物を所有していても、建物保存登記をAの子C名義で備えている場合には、Bから乙土地を購入して所有権移転登記を備えたDに対して、Aは借地権を対抗することができない。

2、Aが甲建物を所有していても、登記上の建物の所在地番、床面積等が少しでも、実際のものと相違している場合には、建物の同一性が否定されるようなものでなくても、Bから乙土地を購入して所有権移転登記を備えたEに対して、Aは借地権を対抗することができない。

3、AB間の賃貸借契約を公正証書で行えば、当該契約の更新がなく、期間満了により、終了し、終了時には、Aが甲建物を収去すべき旨を有効に規定することができる。

4、Aが地代を支払わなかったことを理由として、Bが乙土地の賃貸借契約を解除した場合、契約に特段の定めがない時は、Bは、甲建物を時価で買い取らなければならない。







胡桃「これは簡単な問題だわね」

建太郎「うん。よく分からない選択肢もあるけど、とりあえず、正解は分かるな」

胡桃「基本を押さえることが大切だということがよく分かる問題ね。というわけで、1から見ていくわよ」

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posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 19:39| 宅建士試験過去問

2020年07月14日

改10015 宅建士試験過去問 権利関係 #宅建 #民法



★今日の過去問★

A所有の甲土地につき、AとBとの間で売買契約が締結された。
AがBに騙されたとして詐欺を理由にAB間の売買契約を取り消した後、Bが甲土地をAに返還せずにDに転売して、Dが所有権移転登記を備えても、AはDから甲土地を取り戻すことができる。


胡桃「正しいか間違っているか考えてみてね。10秒で。よーいどん!」

建太郎「おう」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……


胡桃「10秒経過。分かったわね」
建太郎「これは、取り消し後の第三者の問題だね。詐欺を理由に取り消した後で、BがDに売却して、Dが登記を備えてしまった場合は、もはや、Aは、Dに対して、対抗することができなくなる。Bを起点にして、二重売買が為されたのと同様に考えるべきなんだよな」
胡桃「そうね。典型的な対抗問題だわ」




宅建士試験の合否は過去問以外の問題をどれだけ解いたかで決まる!


□ 過去問だけでは合格できない

宅建士試験では、過去問を制覇すれば、本試験でも6割の得点は固いでしょう。
しかし、宅建士試験に合格するためには、最低でも7割以上の得点が必要で、確実に合格したければ、8割は得点できるようにしたいところです。
過去問だけでは補いきれない1割から2割については、資格スクールの模擬試験を片っ端から受けること、テキストを繰り返し読むことによって、カバーできます。

しかし、資格スクールの模擬試験を片っ端から受けるのは、費用が掛かりますし、本試験間際になってから、駆け足で開催されることが多く、普段からじっくり勉強できないですよね。
テキストを繰り返し読むことでも、過去問の穴を埋めることもできますが、やはり、テキストを読んでいるだけ(インプット)だけでは、完璧ではなく、実際に問題を解く(アウトプット)ことも必須です。

最近の試験では、単に暗記していれば解ける問題は少なく、暗記した条文、判例をもとに事例問題を解く形の出題が増えています。
公式を覚えるだけでなく、問題演習が必須の数学に似ているといえます。

すると、どれだけたくさんの問題を解いたかによって宅建士試験の合否が決まるといっても過言ではありません。

そして、過去問は、受験生なら誰でも解いています。
そこから一歩抜け出て合格をつかむためには、過去問以外の問題をどれだけ解いたかが、ポイントになるのです。




宅建士試験肢別100問ドリル オリジナル問題集 権利関係編 1 暗記カード式法律問題集

宅建士試験肢別100問ドリル オリジナル問題集 権利関係編 2 暗記カード式法律問題集

宅建士試験肢別100問ドリル オリジナル問題集 権利関係編 3 暗記カード式法律問題集

宅建士試験肢別100問ドリル オリジナル問題集 権利関係・法令上の制限編 4  暗記カード式法律問題集

宅建士試験肢別100問ドリル オリジナル問題集 法令上の制限編 5  暗記カード式法律問題集


□ 本シリーズの特長

過去問よりも少しレベルが高めの問題を掲載しています。

すべての問題に詳細な解説を付して、何を覚えるべきなのか、注目すべきポイントを明確に示しています。

解説をしっかりお読みいただくことによって、過去問+αのαの知識を総整理することができます。

さらに、肢別形式になっていることも特長です。
スマホ等で隙間時間にチェックするのに最適な文章量なので、暗記カード的にご利用いただくこともできます。


posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 19:18| メルマガ掲載問題

宅建士試験過去問 権利関係 借地権 2−49 平成26年

甲土地の所有者が甲土地につき、建物の所有を目的として、賃貸借する場合(以下、ケース1とする)と、建物の所有を目的とせずに、資材置き場として賃貸する場合(ケース2とする)に関する次の記述のうち、民法及び借地借家法の規定によれば、正しいものはどれか。



1、賃貸借の存続期間を40年と定めた場合には、ケース1では、書面で締結しなければ、期間が30年となってしまうのに対し、ケース2では、口頭による合意であっても、期間は40年となる。

2、ケース1では、賃借人は、甲土地の上に登記されている建物を所有している場合には、甲土地が第三者に売却されても、賃借人であることを当該第三者に対抗できるが、ケース2では、甲土地が第三者に売却された場合に、賃借人であることを当該第三者に対抗する方法はない。

3、期間を定めない契約を締結した後に賃貸人が甲土地を使用する事情が生じた場合において、ケース1では、賃貸人が解約の申し入れをしても合意がなければ、契約が終了しないのに対して、ケース2では、賃貸人が解約の申し入れをすれば、契約は申し入れの日から一年を経過することによって終了する。

4、賃貸借の期間を定めた場合であって、当事者が期間内に解約する権利を留保していない時、ケース1では、賃借人側は期間内であっても一年前に予告することで、中途解約することができるのに対して、ケース2では、賃貸人も賃借人もいつでも一方的に中途解約できる。







胡桃「この問題の出題意図は分かるわね?」

建太郎「つまり、借地借家法が適用される場合と民法上の賃貸借契約の場合の比較だよな」

胡桃「そうよ。それが理解できていれば、簡単に解けるわね」

建太郎「いや、簡単じゃないよ」

胡桃「そうかしら、条文レベルの問題だわ」続きを読む
posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 19:14| 宅建士試験過去問