2019年02月17日

00004宅建士試験過去問 権利関係 行為能力

★今日の過去問★

被補助人が、補助人の同意を得なければならない行為について、同意を得ていないにもかかわらず、詐術を用いて相手方に補助人の同意を得たと信じさせた時は、被補助人は、当該行為を取り消すことができない。



胡桃「正しいか間違っているか考えてみてね。10秒で。よーいどん!」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……

胡桃「10秒経過。分かったわね」

建太郎「条文にある通りだね」

(制限行為能力者の詐術)
第二十一条  制限行為能力者が行為能力者であることを信じさせるため詐術を用いたときは、その行為を取り消すことができない。

建太郎「判例によれば、保護者の同意を得ていると信じさせるための詐術も第二十一条の詐術と同様に扱うとされていたね。だから、設問の場合、被補助人は、取消権を行使できない」

胡桃「そうよ。基本的な判例だから押さえておいてね」

posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 18:47| メルマガ掲載問題

2019年02月16日

買主の代金減額請求権

引き渡された目的物が種類、品質又は数量に関して契約の内容に適合しないものであるときは、買主は、代金減額請求権を行使することができる。

簡単に言えば、新品を注文したのに中古品を引き渡されたら、その分値引きを求めることができるということである。

代金減額請求権の行使方法は二通りのパターンがある。

1,買主が相当の期間を定めて履行の追完の催告をし、その期間内に履行の追完がないときに行使する方法。

2、履行の追完の催告をしないで、いきなり、行使する方法。

2のパターンを行使できる場合は限られている。
次のとおりである。

一 履行の追完が不能であるとき。
二 売主が履行の追完を拒絶する意思を明確に表示したとき。
三 契約の性質又は当事者の意思表示により、特定の日時又は一定の期間内に履行をしなければ契約をした目的を達することができない場合において、売主が履行の追完をしないでその時期を経過したとき。
四 前三号に掲げる場合のほか、買主が前項の催告をしても履行の追完を受ける見込みがないことが明らかであるとき。

要するに、催告したところで無駄な場合である。

なお、不適合が買主の責めに帰すべき事由によるものであるときは、買主は、代金の減額の請求をすることができない。


※参考条文

民法
(買主の代金減額請求権)
第五百六十三条 前条第一項本文に規定する場合において、買主が相当の期間を定めて履行の追完の催告をし、その期間内に履行の追完がないときは、買主は、その不適合の程度に応じて代金の減額を請求することができる。
2 前項の規定にかかわらず、次に掲げる場合には、買主は、同項の催告をすることなく、直ちに代金の減額を請求することができる。
一 履行の追完が不能であるとき。
二 売主が履行の追完を拒絶する意思を明確に表示したとき。
三 契約の性質又は当事者の意思表示により、特定の日時又は一定の期間内に履行をしなければ契約をした目的を達することができない場合において、売主が履行の追完をしないでその時期を経過したとき。
四 前三号に掲げる場合のほか、買主が前項の催告をしても履行の追完を受ける見込みがないことが明らかであるとき。
3 第一項の不適合が買主の責めに帰すべき事由によるものであるときは、買主は、前二項の規定による代金の減額の請求をすることができない。

※(買主の追完請求権)
第五百六十二条 引き渡された目的物が種類、品質又は数量に関して契約の内容に適合しないものであるときは、買主は、売主に対し、目的物の修補、代替物の引渡し又は不足分の引渡しによる履行の追完を請求することができる。ただし、売主は、買主に不相当な負担を課するものでないときは、買主が請求した方法と異なる方法による履行の追完をすることができる。
2 前項の不適合が買主の責めに帰すべき事由によるものであるときは、買主は、同項の規定による履行の追完の請求をすることができない。
posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 20:42| 権利関係

2019年02月15日

00003宅建士試験過去問 権利関係 行為能力



★今日の過去問★

成年後見人が、成年被後見人に代わって、成年被後見人が居住している建物を売却する際、後見監督人がいる場合には、後見監督人の許可があれば足り、家庭裁判所の許可は不要である。



胡桃「正しいか間違っているか考えてみてね。10秒で。よーいどん!」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……

胡桃「10秒経過。分かったわね」

建太郎「条文からの出題だな」

(成年被後見人の居住用不動産の処分についての許可)
第八百五十九条の三  成年後見人は、成年被後見人に代わって、その居住の用に供する建物又はその敷地について、売却、賃貸、賃貸借の解除又は抵当権の設定その他これらに準ずる処分をするには、家庭裁判所の許可を得なければならない。

建太郎「成年後見監督人がいても、やはり、家庭裁判所の許可が必要なのか?」

胡桃「当然よ。成年後見監督人がいる場合はこの限りではないという規定はないでしょ。成年後見監督人の職務は、後見人の事務を監督することだけど……」

(後見監督人の職務)
第八百五十一条  後見監督人の職務は、次のとおりとする。
一  後見人の事務を監督すること。
二  後見人が欠けた場合に、遅滞なくその選任を家庭裁判所に請求すること。
三  急迫の事情がある場合に、必要な処分をすること。
四  後見人又はその代表する者と被後見人との利益が相反する行為について被後見人を代表すること。

胡桃「成年被後見人の居住用不動産の処分のような重要な行為は、成年後見監督人では役不足。家庭裁判所の関与が必要だということね」

建太郎「なるほど。そういうことか」

posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 19:10| メルマガ掲載問題

2019年02月14日

買主の追完請求権

引き渡された商品が売買契約で定められたものと違っていた場合はどうしたら良いだろうか。

例えば、
電動自転車を購入したはずなのに、普通の自転車だった。
新品の電動自転車を購入したはずなのに、中古品だった。
ケーキを十個注文したはずなのに、七個しか入っていなかった。

こういう場合は、買主としては、売主に対して、追完請求権を行使することができる。
次の条文のとおりである。

(買主の追完請求権)
第五百六十二条 引き渡された目的物が種類、品質又は数量に関して契約の内容に適合しないものであるときは、買主は、売主に対し、目的物の修補、代替物の引渡し又は不足分の引渡しによる履行の追完を請求することができる。ただし、売主は、買主に不相当な負担を課するものでないときは、買主が請求した方法と異なる方法による履行の追完をすることができる。
2 前項の不適合が買主の責めに帰すべき事由によるものであるときは、買主は、同項の規定による履行の追完の請求をすることができない。


つまり、電動自転車を購入したはずなのに、普通の自転車だったら、電動自転車を引き渡すように求めることができるし、
新品の電動自転車を購入したはずなのに、中古品だったら、新品を引き渡すように求めることができるし、
ケーキを十個注文したはずなのに、七個しか入っていなかったら、三つ追加するように求めることができる。ということである。


posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 21:25| 権利関係

00002宅建士試験過去問 権利関係 行為能力

★今日の過去問★

被保佐人が不動産を売却する場合には、保佐人の同意が必要であるが、贈与の申し出を拒絶する場合には、保佐人の同意は不要である。



胡桃「正しいか間違っているか考えてみてね。10秒で。よーいどん!」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……

胡桃「10秒経過。分かったわね」

建太郎「保佐人の同意が必要な行為は、民法に定められていたよな」

(保佐人の同意を要する行為等)
第十三条  被保佐人が次に掲げる行為をするには、その保佐人の同意を得なければならない。ただし、第九条ただし書に規定する行為については、この限りでない。
一  元本を領収し、又は利用すること。
二  借財又は保証をすること。
三  不動産その他重要な財産に関する権利の得喪を目的とする行為をすること。
四  訴訟行為をすること。
五  贈与、和解又は仲裁合意(仲裁法 (平成十五年法律第百三十八号)第二条第一項 に規定する仲裁合意をいう。)をすること。
六  相続の承認若しくは放棄又は遺産の分割をすること。
七  贈与の申込みを拒絶し、遺贈を放棄し、負担付贈与の申込みを承諾し、又は負担付遺贈を承認すること。
八  新築、改築、増築又は大修繕をすること。
九  第六百二条に定める期間を超える賃貸借をすること。
2  家庭裁判所は、第十一条本文に規定する者又は保佐人若しくは保佐監督人の請求により、被保佐人が前項各号に掲げる行為以外の行為をする場合であってもその保佐人の同意を得なければならない旨の審判をすることができる。ただし、第九条ただし書に規定する行為については、この限りでない。
3  保佐人の同意を得なければならない行為について、保佐人が被保佐人の利益を害するおそれがないにもかかわらず同意をしないときは、家庭裁判所は、被保佐人の請求により、保佐人の同意に代わる許可を与えることができる。
4  保佐人の同意を得なければならない行為であって、その同意又はこれに代わる許可を得ないでしたものは、取り消すことができる。

建太郎「不動産の売却は、『三  不動産その他重要な財産に関する権利の得喪を目的とする行為をすること。 』に該当するから、当然同意が必要になるけど、贈与の申し出を拒絶することも同意が必要なのか?」

胡桃「保佐人の同意を要する行為の趣旨は、被保佐人が不利益を被らないようにするためだというのは分かるわね」

建太郎「ああ。分かるよ」

胡桃「贈与の申込みを拒絶すれば、被保佐人が損するわけだから、当然、保佐人の同意を要するのよ。『七  贈与の申込みを拒絶し、遺贈を放棄し、負担付贈与の申込みを承諾し、又は負担付遺贈を承認すること。 』とあるでしょ」

建太郎「なるほど、そういうことか……」
posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 20:17| メルマガ掲載問題