2019年02月19日

00008宅建士試験過去問 権利関係 行為能力



★今日の過去問★

成年後見人は家庭裁判所が選任する者であるが、未成年後見人は、必ずしも、家庭裁判所が選任する者とは限らない。



胡桃「これは条文を知っているかどうかの問題だわ。10秒で答えてね。よーいどん!」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……

建太郎「これは迷うな……。成年後見人が家庭裁判所の選任する者であることは分かるけど、未成年後見人は、必ずしも、家庭裁判所が選任する者とは限らない? 親権者とは違うんだよな?」

胡桃「これも、未成年後見人の選任に関する条文をチェックしていればすぐに、正誤が判断できる問題だわ。まず、未成年後見人が家庭裁判所によって選任される場合があるというのは正しいわ」

(未成年後見人の選任)
第八百四十条  前条の規定により未成年後見人となるべき者がないときは、家庭裁判所は、未成年被後見人又はその親族その他の利害関係人の請求によって、未成年後見人を選任する。未成年後見人が欠けたときも、同様とする。
2  未成年後見人がある場合においても、家庭裁判所は、必要があると認めるときは、前項に規定する者若しくは未成年後見人の請求により又は職権で、更に未成年後見人を選任することができる。
3  未成年後見人を選任するには、未成年被後見人の年齢、心身の状態並びに生活及び財産の状況、未成年後見人となる者の職業及び経歴並びに未成年被後見人との利害関係の有無(未成年後見人となる者が法人であるときは、その事業の種類及び内容並びにその法人及びその代表者と未成年被後見人との利害関係の有無)、未成年被後見人の意見その他一切の事情を考慮しなければならない。

胡桃「でも条文のニュアンスから分かると思うけど、家庭裁判所によって選任されるのは、やむを得ない場合なのよね。第一義的には、前条の規定によるのよ。次の条文よ」

(未成年後見人の指定)
第八百三十九条  未成年者に対して最後に親権を行う者は、遺言で、未成年後見人を指定することができる。ただし、管理権を有しない者は、この限りでない。
2  親権を行う父母の一方が管理権を有しないときは、他の一方は、前項の規定により未成年後見人の指定をすることができる。

建太郎「未成年者に対して最後に親権を行う者は、遺言で、未成年後見人を指定するというのが、原則なのか?」

胡桃「そうよ。若い人が、遺言書を書くことは、まだ、身近ではないかもしれないけど、民法では、未成年者の親権者は、万が一の時に備えて、遺言によって、未成年後見人を指定しているものだと想定しているわけね」

建太郎「うーむ。例えば、俺と胡桃が結婚して子供が生まれたら、その瞬間から、万が一のために、遺言書を書いて、子供のための未成年後見人を指定しておくのが常識だと、民法には書かれているわけか。うーん。想像できないや」

胡桃「私も想像できないわ。私と建太郎が結婚するなんてありえないからね」

建太郎「そういう意味じゃないよ!」

posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 19:40| メルマガ掲載問題

2019年02月18日

買主の損害賠償請求及び解除権の行使

引き渡された目的物が種類、品質又は数量に関して契約の内容に適合しないものであるときは、買主は、売主に対し、損害賠償請求及び解除権を行使することができる。
次の条文のとおりである。

(買主の損害賠償請求及び解除権の行使)
第五百六十四条 前二条の規定は、第四百十五条の規定による損害賠償の請求並びに第五百四十一条及び第五百四十二条の規定による解除権の行使を妨げない。

※(債務不履行による損害賠償)
第四百十五条 債務者がその債務の本旨に従った履行をしないとき又は債務の履行が不能であるときは、債権者は、これによって生じた損害の賠償を請求することができる。ただし、その債務の不履行が契約その他の債務の発生原因及び取引上の社会通念に照らして債務者の責めに帰することができない事由によるものであるときは、この限りでない。
2 前項の規定により損害賠償の請求をすることができる場合において、債権者は、次に掲げるときは、債務の履行に代わる損害賠償の請求をすることができる。
一 債務の履行が不能であるとき。
二 債務者がその債務の履行を拒絶する意思を明確に表示したとき。
三 債務が契約によって生じたものである場合において、その契約が解除され、又は債務の不履行による契約の解除権が発生したとき。

※(催告による解除)
第五百四十一条 当事者の一方がその債務を履行しない場合において、相手方が相当の期間を定めてその履行の催告をし、その期間内に履行がないときは、相手方は、契約の解除をすることができる。ただし、その期間を経過した時における債務の不履行がその契約及び取引上の社会通念に照らして軽微であるときは、この限りでない。
※(催告によらない解除)
第五百四十二条 次に掲げる場合には、債権者は、前条の催告をすることなく、直ちに契約の解除をすることができる。
一 債務の全部の履行が不能であるとき。
二 債務者がその債務の全部の履行を拒絶する意思を明確に表示したとき。
三 債務の一部の履行が不能である場合又は債務者がその債務の一部の履行を拒絶する意思を明確に表示した場合において、残存する部分のみでは契約をした目的を達することができないとき。
四 契約の性質又は当事者の意思表示により、特定の日時又は一定の期間内に履行をしなければ契約をした目的を達することができない場合において、債務者が履行をしないでその時期を経過したとき。
五 前各号に掲げる場合のほか、債務者がその債務の履行をせず、債権者が前条の催告をしても契約をした目的を達するのに足りる履行がされる見込みがないことが明らかであるとき。
2 次に掲げる場合には、債権者は、前条の催告をすることなく、直ちに契約の一部の解除をすることができる。
一 債務の一部の履行が不能であるとき。
二 債務者がその債務の一部の履行を拒絶する意思を明確に表示したとき。


なお、契約解除をする場合には、催告が必要な場合と、催告を必要としない場合があることを確認しておこう。
催告が必要なのは、売主が、債務の履行をすることが可能な場合である。
それに対して、売主が、債務の履行をすることが不可能な場合は、催告したところで意味がないので、直ちに解除するこどかできる。ということである。

posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 20:42| 権利関係

00007宅建士試験過去問 権利関係 行為能力

★今日の過去問★

未成年後見人は、自ら後見する未成年者について、後見開始の審判を請求することはできない。



胡桃「これは条文を知っているかどうかの問題だわ。10秒で答えてね。よーいどん!」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……

胡桃「10秒経過。分かったわね」

建太郎「これも条文通り」

第八百三十八条  後見は、次に掲げる場合に開始する。
一  未成年者に対して親権を行う者がないとき、又は親権を行う者が管理権を有しないとき。
二  後見開始の審判があったとき。

(後見開始の審判)
第七条  精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者については、家庭裁判所は、本人、配偶者、四親等内の親族、未成年後見人、未成年後見監督人、保佐人、保佐監督人、補助人、補助監督人又は検察官の請求により、後見開始の審判をすることができる。

建太郎「未成年後見人も、後見開始の審判を請求することができると書かれているね」

胡桃「何度も言うけど、条文には必ず目を通してね。テキストと併用することで記憶を強固にする効果があるからね」

建太郎「OK。俺たちは今読んだから、一歩リードだな」
posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 19:40| メルマガ掲載問題

00006宅建士試験過去問 権利関係 行為能力


★今日の過去問★

成年後見人が成年被後見人に代わって、成年被後見人が居住している建物を売却する場合には、家庭裁判所の許可を要しない。



胡桃「これは条文を知っているかどうかの問題だわ。10秒で答えてね。よーいどん!」

1秒

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8秒

9秒……

胡桃「10秒経過。分かったわね」

建太郎「条文そのままだな」

(成年被後見人の居住用不動産の処分についての許可)
第八百五十九条の三  成年後見人は、成年被後見人に代わって、その居住の用に供する建物又はその敷地について、売却、賃貸、賃貸借の解除又は抵当権の設定その他これらに準ずる処分をするには、家庭裁判所の許可を得なければならない。

建太郎「許可が必要ないどころか、まさに、許可が必要なケースだよな」

胡桃「そうね。宅建士試験では条文がそのまま出題されることが多いから、条文には必ず目を通しておくのよ。判例六法でね」

建太郎「うん。テキストを読むだけではだめだということだな」

胡桃「判例六法を読むのがきついという方のために、【宅建士、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 民法条文 逐条解説というシリーズもあるわ。参考にしてね」

建太郎「さりげない宣伝だね」
posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 19:39| メルマガ掲載問題

2019年02月17日

00005宅建士試験過去問 権利関係 行為能力

★今日の過去問★

成年被後見人が第三者との間で建物の贈与を受ける契約をした場合は、成年後見人は、当該法律行為を取り消すことができない。



胡桃「これは条文を知っているかどうかの問題だわ。10秒で答えてね。よーいどん!」

1秒

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7秒

8秒

9秒……

胡桃「10秒経過。分かったわね」

建太郎「成年被後見人のした法律行為は常に取り消しうるということだよな」

(成年被後見人の法律行為)
第九条  成年被後見人の法律行為は、取り消すことができる。ただし、日用品の購入その他日常生活に関する行為については、この限りでない。

建太郎「例外は、日用品の購入その他日常生活に関する行為だけで、贈与を受ける契約のように、一般的に利益を得る行為については、取り消せないという制約はない。贈与を受ける契約が必ずしも、成年被後見人のためになるかどうか分からないからね」

胡桃「その通りね。それと比較しておきたいのが、未成年者の法律行為ね」

(未成年者の法律行為)
第五条  未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。
2  前項の規定に反する法律行為は、取り消すことができる。
3  第一項の規定にかかわらず、法定代理人が目的を定めて処分を許した財産は、その目的の範囲内において、未成年者が自由に処分することができる。目的を定めないで処分を許した財産を処分するときも、同様とする。

胡桃「未成年者については、『ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。』とされているわ。つまり、贈与を受ける契約は、その法定代理人の同意を得る必要はないということね」

建太郎「OK」
posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 18:47| メルマガ掲載問題