2019年12月26日

00094 宅建士試験過去問 権利関係 担保責任


★今日の過去問★

AからBが建物を買い受ける契約を締結した。
Bがこの建物の引渡し後、建物の柱の数本にしろありによる被害があることを発見した場合は、AがAB間の契約締結時にこのことを知っていた時でないと、Bは、Aに損害賠償の請求をすることはできない。


胡桃「基本的な条文の知識を問う問題だわ。10秒で答えてね。よーいどん!」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……

胡桃「10秒、経過。どうかしら?」

建太郎「これは、瑕疵担保責任の問題だね。物理的な瑕疵があった場合。つまり、欠陥住宅だった場合の問題」

(売主の瑕疵担保責任)
第五百七十条  売買の目的物に隠れた瑕疵があったときは、第五百六十六条の規定を準用する。ただし、強制競売の場合は、この限りでない。

(地上権等がある場合等における売主の担保責任)
第五百六十六条  売買の目的物が地上権、永小作権、地役権、留置権又は質権の目的である場合において、買主がこれを知らず、かつ、そのために契約をした目的を達することができないときは、買主は、契約の解除をすることができる。この場合において、契約の解除をすることができないときは、損害賠償の請求のみをすることができる。
2  前項の規定は、売買の目的である不動産のために存すると称した地役権が存しなかった場合及びその不動産について登記をした賃貸借があった場合について準用する。
3  前二項の場合において、契約の解除又は損害賠償の請求は、買主が事実を知った時から一年以内にしなければならない。

胡桃「抵当権が設定されていた場合の担保責任と比較してね。瑕疵担保責任の場合は、買主が善意、無過失でなければ、契約解除や損害賠償請求ができないということね。善意という点は、第五百六十六条を読めば分かると思うけど、無過失も求められることを忘れないでね。第五百七十条の隠れた瑕疵は、『通常人の注意を以てしても発見しえない瑕疵』と説明されることがある。つまり、買主としては、建物を買う際に、相応の注意を払わなければならないということよ。だから、無過失でなければ、瑕疵担保責任を追及することができない。分かるわね?」

建太郎「OK」

胡桃「それを踏まえたうえで、この選択肢を見るわよ。売買契約締結時に、売主がしろありの被害があることを知っていた。つまり、瑕疵があることについて、売主が悪意だった場合でなければ、買主は瑕疵担保責任を追及できないのかということね。どうかしら?」

建太郎「これは、売主の担保責任の基本だよね。買主は、売主に、『お前!欠陥住宅と知っていて売っただろう!契約解除だ!損害賠償請求だ!』と主張するわけじゃなくて、ただ単に、『欠陥住宅じゃないか!契約解除だ!損害賠償請求だ!』とクレームを入れればよいだけということだよね。売主が知っていてかどうかまで、主張する必要はない」

胡桃「そのことを一言で説明するとなんというのかしら?」

建太郎「売主の担保責任は、無過失責任である」

胡桃「そうよ」



宅建士試験の合否は過去問以外の問題をどれだけ解いたかで決まる!


□ 過去問だけでは合格できない

宅建士試験では、過去問を制覇すれば、本試験でも6割の得点は固いでしょう。
しかし、宅建士試験に合格するためには、最低でも7割以上の得点が必要で、確実に合格したければ、8割は得点できるようにしたいところです。
過去問だけでは補いきれない1割から2割については、資格スクールの模擬試験を片っ端から受けること、テキストを繰り返し読むことによって、カバーできます。

しかし、資格スクールの模擬試験を片っ端から受けるのは、費用が掛かりますし、本試験間際になってから、駆け足で開催されることが多く、普段からじっくり勉強できないですよね。
テキストを繰り返し読むことでも、過去問の穴を埋めることもできますが、やはり、テキストを読んでいるだけ(インプット)だけでは、完璧ではなく、実際に問題を解く(アウトプット)ことも必須です。

最近の試験では、単に暗記していれば解ける問題は少なく、暗記した条文、判例をもとに事例問題を解く形の出題が増えています。
公式を覚えるだけでなく、問題演習が必須の数学に似ているといえます。

すると、どれだけたくさんの問題を解いたかによって宅建士試験の合否が決まるといっても過言ではありません。

そして、過去問は、受験生なら誰でも解いています。
そこから一歩抜け出て合格をつかむためには、過去問以外の問題をどれだけ解いたかが、ポイントになるのです。




宅建士試験肢別100問ドリル オリジナル問題集 権利関係編 1 暗記カード式法律問題集

宅建士試験肢別100問ドリル オリジナル問題集 権利関係編 2 暗記カード式法律問題集

宅建士試験肢別100問ドリル オリジナル問題集 権利関係編 3 暗記カード式法律問題集

宅建士試験肢別100問ドリル オリジナル問題集 権利関係・法令上の制限編 4  暗記カード式法律問題集

宅建士試験肢別100問ドリル オリジナル問題集 法令上の制限編 5  暗記カード式法律問題集


□ 本シリーズの特長

過去問よりも少しレベルが高めの問題を掲載しています。

すべての問題に詳細な解説を付して、何を覚えるべきなのか、注目すべきポイントを明確に示しています。

解説をしっかりお読みいただくことによって、過去問+αのαの知識を総整理することができます。

さらに、肢別形式になっていることも特長です。
スマホ等で隙間時間にチェックするのに最適な文章量なので、暗記カード的にご利用いただくこともできます。

posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 20:00| メルマガ掲載問題