2019年02月20日

00012宅建士試験過去問 権利関係 意思表示


★今日の過去問★

Aは、その所有する甲土地を譲渡する意思がないのに、Bと共謀して、Aを売主、Bを買主とする甲土地の仮装の売買契約を締結した。
甲土地がBから悪意のCへ、Cから善意のDへ譲渡された場合、AはAB間の売買契約の無効をDに主張することができない。


胡桃「これも基本的な条文と判例の知識を問う問題だわ。10秒で答えてね。よーいどん!」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……


胡桃「10秒経過。まずは、条文のチェックよ」

(虚偽表示)
第九十四条  相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。
2  前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。

胡桃「原則として、通謀虚偽表示は当事者間では無効だけども、虚偽表示の事実についての善意の第三者と関係では、有効として扱われるということよ。分かるわね?」

建太郎「OK」

胡桃「それを踏まえたうえで、選択肢を見てね」

建太郎「Aは悪意のCに対しては、無効を主張することができるけど、善意のDに対しては主張できないということだよな。つまり、直接の第三者が悪意でも、第三者から譲り受けた転得者が善意ならば、保護されるわけだよな」

胡桃「これも基本的な判例だわ。ちなみに、この設定で、Cが善意で、Dが悪意だったらどうなるかしら?」

建太郎「Dは悪意でも、保護されてしまうことになるんだよな。Dへの譲渡が無効ということになると、原状回復義務が生じるわけで、その間に挟まったCが害されることになるからだよな」

胡桃「善意のCが甲土地を取得した時点で、確定的に権利を取得したことになり、Dはその地位を承継するからよ。分かるわね?」

建太郎「OK」
posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 19:20| メルマガ掲載問題