2019年02月16日

買主の代金減額請求権

引き渡された目的物が種類、品質又は数量に関して契約の内容に適合しないものであるときは、買主は、代金減額請求権を行使することができる。

簡単に言えば、新品を注文したのに中古品を引き渡されたら、その分値引きを求めることができるということである。

代金減額請求権の行使方法は二通りのパターンがある。

1,買主が相当の期間を定めて履行の追完の催告をし、その期間内に履行の追完がないときに行使する方法。

2、履行の追完の催告をしないで、いきなり、行使する方法。

2のパターンを行使できる場合は限られている。
次のとおりである。

一 履行の追完が不能であるとき。
二 売主が履行の追完を拒絶する意思を明確に表示したとき。
三 契約の性質又は当事者の意思表示により、特定の日時又は一定の期間内に履行をしなければ契約をした目的を達することができない場合において、売主が履行の追完をしないでその時期を経過したとき。
四 前三号に掲げる場合のほか、買主が前項の催告をしても履行の追完を受ける見込みがないことが明らかであるとき。

要するに、催告したところで無駄な場合である。

なお、不適合が買主の責めに帰すべき事由によるものであるときは、買主は、代金の減額の請求をすることができない。


※参考条文

民法
(買主の代金減額請求権)
第五百六十三条 前条第一項本文に規定する場合において、買主が相当の期間を定めて履行の追完の催告をし、その期間内に履行の追完がないときは、買主は、その不適合の程度に応じて代金の減額を請求することができる。
2 前項の規定にかかわらず、次に掲げる場合には、買主は、同項の催告をすることなく、直ちに代金の減額を請求することができる。
一 履行の追完が不能であるとき。
二 売主が履行の追完を拒絶する意思を明確に表示したとき。
三 契約の性質又は当事者の意思表示により、特定の日時又は一定の期間内に履行をしなければ契約をした目的を達することができない場合において、売主が履行の追完をしないでその時期を経過したとき。
四 前三号に掲げる場合のほか、買主が前項の催告をしても履行の追完を受ける見込みがないことが明らかであるとき。
3 第一項の不適合が買主の責めに帰すべき事由によるものであるときは、買主は、前二項の規定による代金の減額の請求をすることができない。

※(買主の追完請求権)
第五百六十二条 引き渡された目的物が種類、品質又は数量に関して契約の内容に適合しないものであるときは、買主は、売主に対し、目的物の修補、代替物の引渡し又は不足分の引渡しによる履行の追完を請求することができる。ただし、売主は、買主に不相当な負担を課するものでないときは、買主が請求した方法と異なる方法による履行の追完をすることができる。
2 前項の不適合が買主の責めに帰すべき事由によるものであるときは、買主は、同項の規定による履行の追完の請求をすることができない。
posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 20:42| 権利関係