2019年02月07日

売買契約における買主の義務

売買契約においては、買主も義務を負っている。
買主の義務は、代金を支払うこと。つまり、代金支払い義務である。
代金支払い義務については次のような規定が設けられている。

(代金の支払期限)
第五百七十三条 売買の目的物の引渡しについて期限があるときは、代金の支払についても同一の期限を付したものと推定する。

これは、売買契約においては買主、売主双方に、同時履行の抗弁権があることからして置かれた推定規定である。
また、次の規定も確認しよう。

(代金の支払場所)
第五百七十四条 売買の目的物の引渡しと同時に代金を支払うべきときは、その引渡しの場所において支払わなければならない。

これも代金の支払と商品の引き渡しは同時に行われるのが原則であることからして設けられて規定である。

このように買主には代金の支払い義務があるが、一定の場合には、代金の支払を拒むこともできる。
民法には、次の規定が設けられている。

(権利を取得することができない等のおそれがある場合の買主による代金の支払の拒絶)
第五百七十六条 売買の目的について権利を主張する者があることその他の事由により、買主がその買い受けた権利の全部若しくは一部を取得することができず、又は失うおそれがあるときは、買主は、その危険の程度に応じて、代金の全部又は一部の支払を拒むことができる。ただし、売主が相当の担保を供したときは、この限りでない。

売買の目的物に関する権利を取得できない恐れがある場合は、当然、代金の支払いを拒むことができるということである。


posted by 宅建士試験ラノベ化プロジェクトチーム at 23:01| 権利関係